一時期、大きく買取相場を下げていたパネライ。
2015年~2016年にかけて急激な円高が続いていたことから、定価が全モデルで1割~1.5割下がったこと。
また、デカ厚ブームから一転。小さめの腕時計が市民権を取り戻しつつあったことなどが要因でした。
しかしながら、円安や高級時計市場の拡大が追い風となり、かつもともとのパネライ人気から、相場がV字回復。
むしろ、これまでのデカ厚をよりボリューミーにした47mmケースをラインナップしたり、逆に「ルミノールドゥエ」という、42mm×薄型の新シリーズを打ち出したりと、新しい試みが大受けしており、再び買取市場でのトップクラスの地位に返り咲きました。
パネライのシリーズはシンプルで、ルミノールかラジオミールになります。
ただ、ルミノールの中に様々なラインがあり、それによって買取相場は上下しています。
このようにラインによって上下がありますが、当店での強化買取対象となっているモデルをもとに、高額買取のものを掲載いたします。
ルミノール マリーナ
パネライ ルミノールマリーナ
最も定番ルミノールが「マリーナ」です。
ルミノール特有のリューズガードに、9時位置のスモールセコンドが特徴的ですね。
基本的なデザインはシリーズ内で統一されていますが、文字盤カラーにいくつかのバリエーションが存在します。
ただ、買取上昇の黄金律の通り、定番の黒文字盤の方が比較的売りやすい傾向にあります。
また、かつてパネライで一世を風靡しつつも生産終了したリューズプロテクターモチーフのブレスデザインを、2017年に復活させたルミノール1950は高額買取において無視できない存在です。
パネライ ルミノールマリーナ 1950
「ハイエンドライン」として打ち出されただけあって、高級感もひとしお。
多くのモデルで品薄気味で、高い買取相場となるでしょう。
ラジオミール
パネライ ラジオミール
パネライというとルミノールの印象が強いかもしれませんが、最初のパネライウォッチとして誕生したのがラジオミールです。
1938年、イタリア海軍の、実際の任務下で使用するためのダイバーズウォッチとして誕生した経緯があり、それを民生用に復刻しました。
ラジオミールは、日付窓すら持たないシンプルなモデルが多くなります。
そのため非常にシンプルで、スーツにもカジュアルにもマッチするとあって売りやすいモデルのうちの一つです。
ただ、どれも似たような顔をしているため、あまりプレミアモデルといったものは多くありません。
とは言えかつてはラグジュアリーコレクションとして金無垢素材のモデルのみを輩出しており、そういったハイエンドモデルは高額買取の対象となります。